
2024.04.01
サクッとたんぱく摂ろうDay2024
佐久市との共催イベントレポート
昨年も開催し、好評を博した佐久市との共催イベント「サクッとたんぱく摂ろうDay」。今年の3月に第2弾が開催、当日の様子をイベントレポートでご紹介いたします。
現代日本人はたんぱく質が足りない

イベントが開催されたのは「イオンモール佐久平」(長野県・佐久市)内のイベントスペース。子どもからお年寄りまで、幅広い年代が「サクッとたんぱく摂ろうDay2024」に集まっていただきました。
イベントがはじまると、まずは“めざせ1日80g! たんぱく摂ろう会”(以下、「たんぱく摂ろう会」と表記)代表幹事社である株式会社 明治の木ノ内俊から挨拶を行いました。

「たんぱく質摂取は非常に重要でありながらも、現在の日本人のたんぱく質摂取量は戦後と同じレベルになっています。このたんぱく摂ろう会では、皆がより健康になるために 「1日80g以上摂りましょう!」 を、スローガンに掲げ、毎日たんぱく質を摂ることの重要性や、たんぱく質をかんたんに摂る方法といった情報を発信しています。」
続く、佐久市・畠山啓二副市長の挨拶ののち、株式会社明治の管理栄養士・片岡永恭が登場。たんぱく質の摂取方法を中心とした食育講座を開催しました。

「たんぱく質は、筋肉はもちろん、皮膚や血液、髪の毛や爪など体を作る材料になり、体を動かすエネルギーや体を正しく整える歯車にもなる、とても重要な栄養素です。」と片岡は語ります。
続いて、かしこくたんぱく質を摂るために「質」に関しても言及。人間のカラダをつくるたんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。アミノ酸のバランスが悪いたんぱく質だと、せっかく摂取してもカラダのなかで効率よく利用することができない。そのアミノ酸のバランスの良さを確認する指標として「アミノ酸スコア」(100が最高値)という数値があります。肉、魚、牛乳などの動物性たんぱく質はアミノ酸スコアが100の最高値になります。また、消化吸収性を加味した新アミノ酸スコア(DIAAS)においても動物性たんぱく質の利用率は高いということがわかります。
では、この理想的な質・量のたんぱく質を毎日意識して摂るには具体的にどんなことをすれば簡単にたんぱく質を摂れるのでしょうか。
料理にちょい足しで「かんたんぱく」習慣を身につける

そこで、今回たんぱく摂ろう会が提唱するのが「かんたんぱく習慣」だ。かんたんぱく習慣のポイントは3点。①今の生活を大きく変えない ②無理をしない ③ちょい足しをする だ。この考え方に基づき料理にちょい足しをするだけでかんたんぱく習慣ができるレシピをつくってくださったのが、料理研究家・山本麗子先生です。山本先生は20代でフランスをはじめヨーロッパ各地で料理とお菓子を食べ歩き、その後は中国やアジア各地で中華料理やエスニック料理の研究を重ねたそう。現在は長野県で、「簡単でおいしい」を追求し、料理教室を40年以上主宰しています。
長野県住みます芸人・こてつの2人(北村智さんと河合武俊さん)と共に軽快なトークで、食事量は大きく増やさずとも、料理にちょい足しすることで「たんぱく質1日+10g」を目指せるレシピを紹介していただきました。
今回紹介されたレシピは3品。いずれも少し食材を工夫するだけで特別な調理工程はいらない、誰もが真似しやすい簡単レシピです。
さば缶で出汁いらず! 鯖とカマンベールのミルク入り味噌汁
普段の味噌汁、たんぱく質1.6gがちょい足しで、たんぱく質+13.1g!(1食あたり)

【材料】(4人分)
・水…300ml ・小松菜…100g ・味噌…50g
<ちょい足し食材>
・カマンベールチーズ…60g ・しょうが(すりおろし)…少々 ・さば缶(水煮無塩)…1缶
・牛乳…300ml
プラス牛乳でたんぱく質&うま味増幅! キャベツときのこのスープパスタ
普段のスープパスタ、たんぱく質12gがちょい足しで、たんぱく質+12.3g!(1食あたり)

【材料】(2人分)
・パスタ…160g ・キャベツ…180g ・しめじ…100g ・ブイヨン(固形洋風だし)…1個
・白ワイン…大さじ1~2 ・オリーブオイル…大さじ1 ・塩、こしょう…各少々
<ちょい足し食材>
・牛乳…400ml ・ウインナー…120g
ヨーグルトとベーコンが入ったごろごろポトフ
普段のポトフ、たんぱく質19.8gがちょい足しで、たんぱく質+10.6g!(1食あたり)

【材料】(2人分)
・鶏モモ肉…200g ・じゃが芋…2個 ・にんじん…小1本 ・玉ねぎ…小1個 ・にんにく…ひとかけ
・水…500ml ・白ワイン…100ml ・ブイヨン(固形洋風だし)…1個 ・塩…少々 ・こしょう…少々
<ちょい足し食材>
・ヨーグルト(プレーン)…300g ・ベーコン…100g
※栄養価の計算は、文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づき算出しています。
たんぱく質に関する理解深めるための情報発信活動を続ける

たんぱく質の重要性についてわかっているつもりでいても、日々のなかで行動に移すことはなかなか難しい。たんぱく摂ろう会では、今後、より深いたんぱく質の理解に向けた情報発信や、実際の摂取量を“増やす”為にどのような摂り方が良いのか、といったことをイベント等の機会を通じて情報発信してまいります。ぜひ皆さんもより良いカラダづくりのため、たんぱく摂ろう会のサイトやイベントをチェックしてください。